無限列車初見が煉獄杏寿郎にダンプカーで轢かれた話(映画ネタバレ有)

私魔女のキキ!
こっちは平社員ともなると記事になるようなこともあまりなく久しぶりに「記事を書く」ボタンを押したのんた!

2020年10月16日金曜日、経済の柱といわれている「鬼滅の刃 無限列車編」を観に行きました。
この記事は映画ネタバレ有り、原作を読んでおらずアニメ→映画を観た筆者の感想となります。
以上の点を踏まえてお読みください。








まず筆者の情報を軽くお伝えすると

鬼滅の刃はアニメまで(原作未読)
・友人から「映画一緒に行きたいから」とアニメ放送終了後の既に大人気の頃に視聴開始
・竈門兄妹が好き
・煉獄さんについてはアニメ最終回の感じや立ち絵などから炎柱だし熱くて元気な人なんだろうなくらいの印象
・映画をやる話で死んでしまうということをSNSから察知(どういう展開でとかは知らない)
・キングダムでは王騎が好き


ここまで人気作品だと自分から調べたりしなくても誰かのいいねやらRTなんかで情報入ってきてしまうんですね。
でも知ってしまっていてもアニメ面白かったし、内容は全く知らないし、普通に楽しみでした。
基本好きになるキャラクターは主人公で、もちろん炭治郎も禰豆子もここでは死ぬことはないしっていうそのくらいのテンション。


夕方頃でも映画館はやはり満員状態。
零巻をもらい席へ。
自粛などが重なって映画館で映画を観る自体が久しぶりだったのでそこからテンションも上がってました。

そして上映開始


  • 「うまい!」「うまい!」「うまい!」で登場する煉獄さん。

分かる~!こういう熱いキャラってこういうとこあるよね~!と自分の煉獄さんへの印象と一致して頷いてました。
強いけど庇って死んじゃうとか、夢を操る鬼と相打ちとかになっちゃうんだろうな……それは感動しちゃうよな……と勝手にあたりをつけてました。


「知らん!この話はこれでお終いだな!」(台詞曖昧ですみません)と元気に話を終わらせるところに最初はこれは何か隠してる…?
まあ序盤で教えてはもらえないかと納得。
そこから面倒を見てやろうと炭治郎の話を聞かず笑っていてあ、自身満々な人でもあるんだと更に印象を増やし。自身満々な人とか熱い人は今まで好きなキャラとして刺さったことはなく。客観的な目で観ていました。
まあ死んでしまうと分かっている人を好きになっても辛いだけだから距離をとっていたのかもしれない。主人公は大抵最終回までは生きるか死んじゃっても絶対に復活するので…特に推しが物語の途中で死ぬことを体験したことがなく余裕すら感じてました。



まだ私は気付かない。
二年弱記事を更新してなかった私が煉獄さんへの気持ちの終着点が見つからずブログを書く状態にまでなることに。



  • はじめにおや?と思ったのは既に夢の中

列車の中で鬼を倒し、炭治郎たちの面倒を見てやろうと言い、炭治郎たちも「煉獄さーん!」となつくシーン

「強」くて「柱」である死んでしまう人が主人公たちに懐かれ、面倒を見てくれる???
これはみんな好きになっちゃうやつやん。
この人はただ自信満々だから言ってるんじゃない。自分が強いことをちゃんと理解して、奢らず、部下たちのことも考えてくれる人だ!!めっちゃ良い人じゃん!!!!!
わりと早い段階で最初の客観的な私は消える。


個人的に主人公好きに付随して好きになるのが恋愛関係なく「主人公を大事にしてくれるキャラクタ―」なんですよね。
なので兄の危険に戦って守ってくれた瞬間に禰豆子が好きになったし、
しのぶさんに誤解されながらも守ってくれた富岡さんも良い人!となったし、
その後炭治郎のこと応援してくれたしのぶさんも良い人!となりました。

一般的にもそういうものかもしれないけど、主人公のこと大事にしてくれたり守ってくれたり見守ってくれる人は好きになっちゃう。
主人公以外はキャラの正確とかよりも展開とか関係性で好きになってしまいます。


あ~~~~煉獄さん死んじゃうのか……

ここで既に寂しくなる。



  • 「正直に言うと父は喜んではくれなかった」

あ~~~!!自分も期待してたろうに喜んでくれなくて、弟から柱になったら父に喜んでもらえるか聞かれてちゃんと事実を教えてしかし自分がいると伝えてくれる兄~~~!!!!!
煉獄さんだけ幸せな夢?となりましたが良い人が出すぎてて特に問題視せず。
ちゃんと事実を教えるかを即判断する判断力と自分は弟を愛してると分かる発言と行動をする煉獄さんスーパーパーフェクト長男でした。鬼滅の長男はパーフェクトしかいないのか??
あの蜘蛛も鬼も長男だっけ?兄弟カウントしていいか微妙なとこだけど。(あの蜘蛛の鬼はあれはあれで人間の頃の描写を見て親が待ってたところで泣いた)

将来を考えるとそれを常に目標にして柱になって、実際喜ばれなかった未来があったら弟のメンタルそこで挫けちゃうもんね……
喜んでくれなかったけどそれでもちゃんと柱としてやってくと言った兄がいれば弟が柱になる未来があってもきっと大丈夫……
こんな人なら面倒を見てやるって簡単に言ってたけど真剣に見てもらえるわ……え、やば。

  • 寝てるのに生存本能で子どもの首を掴む煉獄杏寿郎

激強~~~~!!
起きるの遅いけど寝てても動いて力強い煉獄さん強さを物語ってる。
寝てるのに強いって。
しかもちゃんと首を掴んでるの鬼の致命傷の部分じゃん。つよい。この辺でも語彙力なくなってくる。

  • 起きるの遅いけど起きたら一掃してくれる煉獄さん

歩きながらはっはっはって笑ってるようにしか見えなかったのに乗客守って一掃してくれる煉獄さん。
ヒーローは遅れてやってくるやつだ。
そこで状況把握して炭治郎に的確な指示飛ばす煉獄さんなに??炎柱ってそんなすごいの???なんで死んじゃうの???
炭治郎も2両が限度って自分のできる限度把握できてたのもすごいけどそういう他の人たちのも見抜いて5/8両守って3/5両の方の指示もだして鬼の首見つける指示も出す煉獄さん把握力と判断力がすごい。さすが長男。さすが柱。


  • あれ?鬼あっけなく死んじゃうの?と思ったらいきなりやってきた石田彰

CMにも出てなかったじゃん!!!
ラスボスみたいに第三形態とかあると思ってたんだよ!!なんかおかしいなーと思ってたら上弦の鬼でてきた!こいつか煉獄さんと戦うのは……!そして察する。こいつか相打ちするのは。
私が見逃してるだけかもしれないけどアニメだけ見てる勢は別の鬼が出てくるなんてあのCMじゃ知らないし鬼滅スタッフ、みんなどうせ原作見てるんでしょという意識をせず新規を驚かせるタイアップの仕方してくるのずるいな!!!!まんまとびっくりしました!!!
炭治郎も怪我で動けず、伊之助もはやすぎて動けない。石田彰も強さを求めてて煉獄さんをライバル認定してる。鬼になってずっと高め合おうとかいってる。バカ!煉獄さんは誰よりまっすぐな人なんだぞ!鬼に自分からなるか!!

庇って死ぬってよりは相打ちで死んじゃうんだ……
でもまだ石田彰も煉獄さんの強さ認めてる鬼だし否定されて死ぬよりは良いのかな……そんな気持ちで戦いを見る。
めっちゃ強いの分かる。そしてかっこいい。なにこの人。煉獄さんつよ。
「俺は君が嫌いだ」とか言っちゃうこの人が好きだ。鬼だからかもだけど嫌いな人には普通に言っちゃうんだ。
人間にも嫌いな人には嫌いだっていうんだろうな、まっすぐだから……
この人にそう言われたらやってけないよほんと。


今さらだけど作画がめちゃめちゃ良いです。
最初から最後まで風景も人も鬼も列車もみんな綺麗。整ってる。すごい。
戦闘も引き付けられてずっと見てました。

  • 人間だから段々体力も消耗して怪我を負う煉獄さん。

待ってこれ大丈夫なの!?となった頃。

深く呼吸する煉獄さんにこれは……!さっき炭治郎導いてたみたいに呼吸で整えてるのでは!?
からの全力の煉獄さん。
れ、煉獄さーーーーーん!!!!!
もうカッコ良すぎるこの人。


そして体を貫通する煉獄さん。


「鬼になれば生きられる」とか鬼化勧誘がすごい。
鬼にならなかったら死ぬのは確定。

もうここまできたら煉獄さんがどっち選ぶかなんて劇場内のみんな分かってる。


無理、無理……あそこのシーンの曲のタイミングとかも含めてほんと……
かっこよさと煉獄杏寿郎さんという人間がどこまでまっすぐか分かるし強さも分かる。
煉獄さんの判断力と決断力は既に知ってるし。
この人の強さって単純な力だけじゃない。なんていうか既に全てもってる人なんだよな……
炭治郎が弱いと思わないってちゃんと否定するとことか、改めて君が嫌いだと意思表示する煉獄さん最高ですよね。
あんな優しい人に嫌いだなんて声も荒げず普通のトーンで言われたらその後やっていけないよ(二度目)
煉獄家、父はあんな感じで母も早いうちに亡くなって、この人はどうやってこんな立派な人間に育ったんだ???なにしたらそうなる?


貫通してるそれを掴み首を断とうとする煉獄さん。朝日が近づく。逃げようとする鬼。力強い煉獄さん。
炭治郎と伊之助が飛び出し、逃げる鬼。
絶叫して「誰も死なせてない!煉獄さんの勝ちだ!」と絶叫する炭治郎。むり。なにこれ。
え、鬼逃げるの??相打ちじゃないの??

煉獄さんはその絶叫を聞いてすごい純粋な驚いた顔からの微笑み。炭治郎の言葉嬉しかったからなのかな。あの微笑みは最高に優しくて哀しくて朝日がやってきて明るくなりかけてるのにめちゃくちゃしんどくてゆっくり時間が流れてるようですぐに時間はやってきちゃうんだろうなって感覚。もういつからかずっと涙が止まらなかった。


  • 「こっちにおいで」


悟ってる煉獄さんが優しく言ってくれるあの声の感じほんとすごい。
あの状況で炭治郎の怪我を心配してるのもすごい。



乗客を守る禰豆子を認めてくれて、自分から肯定してくれるという炭治郎自身が褒められるよりも何より嬉しい言葉。
部下に未来を託して最後の遺言を炭治郎に話してるの、炭治郎もきついな。
家族の夢をたくさん見たあとに実際にきっと尊敬して憧れた上司が鬼と戦って死んでしまうのを最初から最後まで見てるんだから。
最期話せるうちにって遺言と炭治郎の最初の問いのヒント(序盤隠してたわけではなかった)を話してる煉獄さん。判断力がいい人のあの時間ってどういう気持ちなんだろう。

あの石田彰は何をしにあそこにやってきてたの?
炭治郎たちの面倒を見てくれて修行をしてるところとか見たかった……


最期母が問いかけられたのも幼い頃のあの母の言葉通りに生きたんだと分かってティッシュがたりなくなる。
最期に微笑める人で本当に良かった。


  • そして主題歌「炎」が煉獄杏寿郎という人に合いすぎてあれから何度も聴いてる。

めちゃくちゃ無限列車編にあった楽曲ですね……
紅蓮華リズム良くて恰好良くて鬼滅見るまえから曲買って聴いてて好きだったんですけど、
やっぱり紅蓮華の次って難しいだろうなと勝手に謎の立ち場から感じてたんですけどそんなもの一切感じず
むしろ映画と合わせるとこっちのが好きかもしれないと思うほど。
本当にすごいと思います。
すごい楽曲をありがとうございます。これからもめっちゃ聴く。

この曲は精神に良い。

今ようやく思ったけど煉獄さんへのこの出会いと別れを一気にやられた感覚、「宝石の国」のアンタークと近いものだと感じました。
推しが死ぬ経験をしてるフォロワーさんからの「最期まで描いてくれてるんだ」というポジティブな言葉も同時に思い出し、煉獄杏寿郎さんは最期まで強いまま、ブレることもなく描ききられたのだ。

めちゃくちゃ原作が読みたい。
原作を読まなくては。
他の部分でもすごいと感じる煉獄さんがそこにはいるはず。

調べたら最終巻で煉獄さんの現在ジャンプで載ってる外伝も掲載されるらしいし、
最終巻でたら一気に購入しようと思います。


まさかこんなになるとは思ってなかった。
通常であれば私の好みからしたら煉獄さんみたいな人は良い人止まりで終わるだけだった。
ダンプカーで突っ込まれてめためたに轢かれて致命傷を負ってる状態。全然治らない。
轢かれる前には戻れない……

まっすぐでブレない最高の人間に追突しました。はあ、煉獄杏寿郎さん……
今さらですが無限列車にダンプカーって別の乗り物でタイトルつけるなって気持ちになってきたけど一言で表すならそんな感じ。
じわじわきてます。見終わった直後も既に煉獄さん好きだけどずっと引きずってて、家に帰ってご飯食べて眠ってまた起きてを繰り返しても煉獄さんを引きずって、見終わったときよりも今の方が好きが強い……底知れない……

面倒見てくれるって言ってくれるところが大好きだけど一番好きなところはやっぱり致命傷を負って鬼になれば助かると言われても曲がることもなく自分の信念を選んだあの瞬間です。


まっすぐすぎる最高の男だったのが分かった。



ありがとう、無限列車編。
とりあえずまた観に行きます。